流氷ダイビングとは?水温や危険性

流氷ダイビングの画像

冬、北海道のオホーツク海は、一面真っ白な流氷で覆われます。初めて目にした時はあまりに広い雪原のようで、ここが本当に海なの!?と思うほどです。

流氷ダイビング」と聞くと、どのようなイメージを持たれるでしょうか。「寒そう」「危なくないの?」「クリオネが見られるのかな」など、いろいろだと思います。

流氷ダイビングはその名の通り、接岸した流氷に穴を開けてその下を潜ることです。一言で言ってしまえばそれだけなのですが、準備の段階から様々なドラマ、感動、発見の連続です。

流氷ダイビングについて

まず流氷は、常に接岸しているわけではなく、風向きや波の加減によって海岸から離れたり、また近付いたりします。接岸していたとしても、シャーベット状態であれば潜ることができません。

そういうわけで、流氷ダイビングができるかどうかはその日になって氷の状態を目で確認してみなければわかりません。

しかも現在は100年前に比べて流氷の面積、見られる期間が半分近くに減っているそうで、ダイビングができる期間も短くなってきています。

流氷ダイビングの寒さや水温

寒さについては、水温がマイナス1℃ほど。ドライスーツの中に着るアンダーウェア、インナーウェアを誤ればハイポサーミアを起こし、命とりになります。

かなり寒がりの筆者は、靴下の上から貼るカイロは欠かせません。グローブはミトンでなければ手が凍ります。唯一肌が露出している口の周りは冷たいのを通り越してぴりぴりと痛く、上がった後は口が回らなくなります。フルフェイスマスクがあれば文句なしです。

また、レギュレーターも冷水に適した物を使用しなければ容易に凍結します。クーラーボックスにたっぷりのお湯は必須アイテムです。

危険性について

流氷ダイビングは通常のダイビングとは異なり、頭上が氷で塞がれています。何かあってもすぐに浮上することができませんので、通常のダイビングよりも数段危険が増すということです。

そのため必ず体にロープを付けて潜り、穴の入口にはそのロープを持つためのスタッフを置きます。何かあればすぐに穴まで引っ張ってもらい、エキジットできるようにしておくのです。さらに急浮上などしないよう、中性浮力やドライスーツのスキルも必須となってきます。

通常のダイビングもある程度は危険が伴うものですが、流氷ダイビングはそれ以上に命がけの活動なのです。

ここまで読まれて、「やっぱりやめておこう」と思った方もいるでしょうか?しかし正しい装備と知識、スキルがあれば安全に楽しむことができます。また、そうしてまでチャレンジする価値も十分にあります。

通常のダイビングでは味わえない世界

氷の隙間から差し込む美しい光、流氷の底に茶色く付着している植物プランクトン「アイスアルジー」、流氷の天使クリオネ、ウミクモ、大きなキタユウレイクラゲ…他にも多くの生き物が暮らしています。

陸から見ると流氷の海は眠っているように感じますが、実は眠ることなく生命の営みが続いています。通常のダイビングでもそうですが、実際に潜った人しか海の中の様子を自分の目で見ることはできません。

豊かな流氷の海に潜ることで、豊かな生命の営みを肌で感じ、自分たちは自然の一部なのだと実感することが、環境保護にも繋がっていくと思います。

また、一度だけでなく毎年潜り続けていくことで、流氷の変化や海の中の変化を観察することもできます。私達ダイバーにはそれを伝えていく使命があるのではないでしょうか。

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