IE対策その4.限定水域プレゼンテーション

IE対策その4(限定水域プレゼンテーション)

限定水域プレゼンテーションは基本的に、プールで行われます。

合格点:5点満点中3.4点以上。

評価表の5つの項目ごとに5点満点で採点され、その合計点によってファイナルスコアが決まります。2つの課題が与えられ、最初の課題が不合格だった場合に2つ目の課題で再試験のチャンスが与えられます。

万一に備えて、与えられた2つの課題は両方とも準備しておきましょう。プレゼンだけでなく、生徒役やアシスタント役もこなさなければいけません。他の候補生の迷惑にならないためにも、全スキル完璧にできるようにしておく必要があります。

限定水域では、スキルごとに指定された深さや、他のスキルとの前後関係を考慮します。限定水域1の「部分的に水が入ったマスククリア」を例に見ていきましょう。

ブリーフィング

まず自分とアシスタントの紹介から始めます。わかりやすく、且つ短くリラックスして説明します。

試験ではブリーフィングを聞いてトラブルが決定されるので、トラブルを予測しながらその予防のための注意事項も伝えましょう。


〈達成条件〉
限定水域水中スレートに書いてある通りです。

~例~
下半分だけ水を入れたマスクをクリアすること。


〈価値〉
現実的なファンダイビングで役立つ価値を話します。

~例~
マスクがくもってしまった時に、水を入れてくもりを取ることができます。


〈やり方〉
全スキル、各段階ごとに小分けをしておくと簡単に説明できます。

~例~

  1. あごを引き、マスク上部から水を少しずつ、マスクの半分くらいまで入れます。
  2. 口から息を吸い、舌でマウスピースを覆ってマスク上部を手でおさえ、ハミングするように鼻から息を吐きながら、少しずつ上を向きます。
  3. 息を吐き切る前に素早く下を向きます。
  4. クリアし切れなかったらもう一度行います。

注意点:
コンタクトの人は目を閉じたまま。
ノーズポケットで鼻がふさがっていると水が抜けないので、鼻をふさがない。


〈シグナル〉
前のスキルで使っていない、新しいものを紹介します。
(「OK」、「見てて」など、すでにわかっているものは省略。)

~例~
「マスククリア」、「あごを引く」、「鼻から息吐く」、「上向く」など。


〈フォーメーション〉
実施される場所、順番などを説明します。マスククリアは実施場所が浅い水中となっているので、プールのどこで行うのがよいか、考えて決定します。説明は、スレートなどに書きながら行うとわかりやすいです。

~例~
プールの一番浅い場所で行います。

私がここにいるので、みなさんこちらの壁側に一列に並んでいただき、ここにアシスタントの〇〇にいてもらいます。(アシスタントは深度が深くなる所、すなわち危険と思われる方に配置しましょう。)

まず私がデモンストレーションをするので、見ていてください。どうぞと言った人からやってみてください。終わったら次の人に交代します。


デモンストレーション

限定水域では初めてスキルを練習するので、デモはとても大事です。普通にやっても3点しか取れないので、とにかくゆっくり大げさにやりましょう。

各段階ごとにストップして、OK?と全員に確認しながら行うと良いです。生徒全員が見やすいように考えて行いましょう。

特に移動スキルは、どう動いてどの方向から見せるかが重要です。

トラブル

あらかじめスキルごとに起こりうるトラブルを予測しておきましょう。

~マスククリアのトラブル例~
鼻から水を吸ってむせる、口から息が漏れていてクリアできない、上を向かないのでクリアできない、など。予測しておくことで素早く対応することができます。

生徒役の時はトラブルはわかりやすく大げさに出しましょう。エグザミナーが生徒役に指定するトラブルだけでなく、生徒役が誤って起こしてしまったトラブル(マジトラ、リアルトラブルと呼ばれる)にも忘れずに対応しましょう。

対応した後は意思の疎通を図り、補強します。

~例~
鼻から水を吸ってむせたとしたら、シグナルで「あごを引いて」。もう一度やらせた後、シグナルで「あごを引くの覚えておいてね。」で補強。

コントロールと講習実施

コントロールとは、各段階で生徒に制限を与えることです。

〈全体的にまとまっている〉
生徒全員を自分の視界に入る位置に配置しましょう。いなくなっている生徒に気づかないなんてことがないように…


〈安全〉
水面ではスノーケルまたはレギュレーターのどちらかは必ずくわえさせておく、レギュレーターが口から離れるスキルでは、自分のオクトパスを持って万一の時のために準備しておく、浮上スキルでは必ず息を吐かせるなど、生徒の安全を第一に考えます。


〈時間を有効に使う〉
トラブルを発見できず、何度もやり直させたりしていると時間を無駄にしたと見なされる可能性があります。また、何度やり直してもうまくできない生徒は後回しにして次の人に交代します。


〈肯定的な補強〉
スキルができたら拍手したり握手したりして褒めてあげましょう。各段階でOKを出したりうなずいたりしてあげると一層良いです。


〈アシスタントを有効に使う〉
アシスタントの役割には、自分がデモしている間や、スキルを行っていない生徒達を見ていてもらう、生徒の残圧モニターなどがあります。

ただし試験の時のアシスタント役は、イントラ役の指示無しには動きませんので、小まめに指示を出しましょう。


ディブリーフィング

〈肯定的補強〉
生徒一人一人の上手にできたところを具体的に褒めます。

~例~
〇〇さんはまず始めにしっかりあごを引き、きちんと上を向きながらマスククリアすることができていました。


〈トラブル指摘〉
出たトラブルは全て指摘します。肯定的補強の後に指摘する方が聞き入れてくれやすいと思います。

~例~
最初口から息が漏れていたのでなかなか水が抜けませんでした。


〈解決策〉
どうしたらそのトラブルを予防できるのかを提案します。

~例~
マウスピースを舌でふさぐと、口ではなく鼻から息を吐きやすくなります。


〈達成条件〉
達成条件をもう一度述べます。


〈価値〉
価値をもう一度述べます。


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