IE対策その6.オープンウォータープレゼンテーション

IE対策その6(オープンウォータープレゼンテーション)

オープンウォータープレゼンテーションでは、1回のオープン・ウォーター・ダイブで2つの課題を行い、その平均点がスコアとなります。再試験はありません。

合格点:5点満点中平均3.4点以上

出された2つのスキルを組み合わせて行います。デモンストレーションは行いません。鬼門の「緊急スイミングアセント」と、「指標を使った潜降」を例に見てみましょう。

ブリーフィング

限定水域と同様に、まず自分とアシスタントの紹介から始めます。限定水域ですでに練習済みなので、簡単に説明します。

2種類のスキルを組み合わせて説明します。海ならではのトラブルを予測しながら、プールとの違いや注意点を伝えます。

〈達成条件〉
オープンウォーター水中スレートに書いてある通りです。

~例~
緊急スイミングアセントの達成条件は、6-9mの深度から、コントロールされた緊急スイミングアセントを行い、水面で浮力を確保することです。

指標を使った潜降の達成条件は、指標を使ってコントロールしながら、深度18mを越えない深さへ潜降することです。ファイブ・ポイント方法を使います。


〈価値〉
現実的なファンダイビングで役立つ価値を話します。

~例~
緊急スイミングアセントができると、ファンダイビング中エア切れになってしまい、バディと離れていた時も、安全に水面まで浮上することができます。

指標を使った潜降ができると、流れがある時でもバディが離れずに潜降することができます。


〈やり方の復習〉
詳しく説明せず、海での注意点とコツを伝えます。ただし、緊急スイミングアセントは、プールでの練習とは大きく異なるので、詳しく説明(実際にシミュレーション)しましょう。

~例~

緊急スイミングアセント

  1. フィンピボットで中性浮力
  2. 深呼吸→大きく息を吸う
  3. 排気の準備、右手上げる
  4. 気道開放
  5. アーと声を出し続けながら18m/分以下の速さで泳ぎ上がる
  6. BCDの空気を少しずつ排気
  7. 水面に出たら、BCDにオーラルで給気

注意点

  • ラインはつかまない
  • レギュレーターははずさない
  • ウェイトは捨てない
  • 苦しくなったら呼吸再開→もう一度

  • 水面は波があるので、落ち着いてしっかり浮力確保

ただ排気ボタンを押しながら息を吹き込むだけでは入りにくいので、以下のやり方を推奨します。空気は軽いため上に行くので、息を吹き込む際頭を水中に沈めた方が簡単に入ります。

  1. フィンで蹴り上がる
  2. 息をたくさん吸う
  3. 排気ボタンを押しながらマウスピースをくわえ、深くお辞儀をするように頭を水中に沈めながら息を吹き込む
  4. 何度か繰り返す。

  • 浮上時イントラはロープに足を巻き付け、左手で生徒のBCD、右手でロープをつかみ、急浮上に備えます。(ガイドトゥティーチング参照)
  • ロープのセッティングもイントラもしくはアシスタントで行います。必ず6m以上の深度を取り、ロープは弛まないようしっかりピンと張りましょう。

指標を使った潜降

  1. バディ同士で潜降サイン→OK
  2. 自分の位置確認
  3. スノーケル→レギュレーター交換
  4. 時間確認
  5. BCD、ドライスーツ排気、息を吐く
  6. 耳抜き、BCD、ドライスーツに少しずつ給気
  7. 体を水平にする

注意点
・イントラは追い越さない
・流れがあるかもしれないが、指標とバディから離れない
・耳が抜けない場合は一旦ロープをつかんで停止→もう一度
・着底の時、イントラは砂が巻き上がらない場所、生き物がいない場所などを選ぶ

〈シグナル〉
これも復習です。
(「OK」、「見てて」など、すでにわかっているものは省略。)

~例~
「緊急スイミングアセント」、「指標を使った潜降」、「フィンピボット」、「深呼吸」、「上向く」、「ゆっくり」、「潜降」、「排気」、「給気」、「息吐く」、「耳抜き」、「体水平に」など。


〈フォーメーション〉
実施される場所、順番などを説明します。説明は、スレートなどに書きながら行うとわかりやすいです。

~例~
まず指標を使った潜降から行います。ボートからエントリーしたら、フロートにつかまって待っていてください。私がどうぞと言ったら、最初のバディは潜降を開始してください。

着底したら、アシスタントに潜降してきてもらうので、一緒に待っていてください。私が浮上したら次のバディの番です。

その後、緊急スイミングアセントを行います。こちらはバディごとではなく、一人ずつ行います。

どうぞと言ったら最初の人から順番に行ってください。浮上して浮力を確保したら、フロートにつかまって待っていてください。

私はその後再び潜降しますので、次の人に交代します。アシスタントは私がサインを出したら浮上して水面の生徒さんに付き添ってください。(水面は水中よりは安全と見なされるため、人数が多い場合は最後の一人の番になったらアシスタントを水面に上げます。)


トラブル

あらかじめスキルごとに起こりうるトラブルを予測しておきましょう。

緊急スイミングアセントのトラブル例:

  • 息が続かない
  • 浮上スピードが速すぎる
  • 気道開放されていない
  • 排気ボタンと給気ボタンを間違える
  • 浮上後うまくオーラルで給気できない

指標を使った潜降のトラブル例:

  • スノーケル→レギュレーター交換を忘れる
  • バディ同士でサインを出さず、イントラとやろうとする
  • 潜降スピードが速すぎる
  • 耳抜きができない
  • 指標、バディと離れる
  • 潜降できない

予測しておくことで素早く対応することができます。生徒役の時はトラブルはわかりやすく大げさに出しましょう。

エグザミナーが生徒役に指定するトラブルだけでなく、生徒役が誤って起こしてしまったトラブル(マジトラ、リアルトラブルと呼ばれる)にも忘れずに対応しましょう。

緊急スイミングアセントは、途中で気道開放などのトラブルを指摘した場合、必ず最初からやり直してください。ゴール未達成で1点になってしまいます。

対応した後は意思の疎通を図り、補強します。

コントロールと講習実施

コントロールとは、各段階で生徒に制限を与えることです。

〈全生徒をモニター〉
生徒全員を自分の視界に入る位置に配置しましょう。移動スキルの場合はアシスタントを使って必ず全生徒をモニターします。

いなくなっている生徒に気づかないなんてことがないように…

スキルを行っている生徒、待っている生徒の両方とこまめに意志の疎通をはかります。

〈安全〉
水面ではスノーケルまたはレギュレーターのどちらかは必ずくわえさせておく、レギュレーターが口から離れるスキルでは、自分のオクトパスを持って万一の時のために準備しておく、浮上スキルでは必ず息を吐かせるなど、生徒の安全を第一に考えます。

〈時間を有効に使う〉
トラブルを発見できず、何度もやり直させたりしていると時間を無駄にしたと見なされる可能性があります。また、何度やり直してもうまくできない生徒は後回しにして次の人に交代します。

〈肯定的な補強〉
スキルができたら拍手したり握手したりして褒めてあげましょう。各段階でOKを出したりうなずいたりしてあげると一層良いです。

〈アシスタントを有効に使う〉
アシスタントの役割には、スキルを行っていない生徒達を見ていてもらう、生徒の残圧モニターなどがあります。

ただしアシスタント役は、イントラ役の指示無しには動きませんので、小まめに指示を出しましょう。

〈環境に対する自覚のデモンストレート〉
スキルを行う場所には、砂が巻き上がらない所、傷つける生物がいない所を選びましょう。

ディブリーフィング

〈肯定的補強〉
生徒一人一人の上手にできたところを具体的に褒めます。

~例~
緊急スイミングアセントでは、◯◯さんは浮上後しっかりとオーラルでBCDに給気し、浮力を確保できていました。

指標を使った潜降では、◯◯さんと◯◯さんのバディはきちんとファイブ・ポイントを使って潜降できていました。

〈トラブル指摘〉
出たトラブルは全て指摘します。肯定的補強の後に指摘する方が聞き入れてくれやすいと思います。

~例~
緊急スイミングアセントで、◯◯さんは最初気道が開放されていませんでした。指標を使った潜降で、◯◯さんは潜降スピードが少し速く耳が痛くなってしまいました。

〈解決策〉
どうしたらそのトラブルを予防できるのかを提案します。

~例~
緊急スイミングアセントの際は、水面を見上げるようにして浮上すると気道を開放することができます。

指標を使った潜降では、適正ウェイトにしておくとゆっくりと潜降することができ、耳も抜きやすくなります。

〈達成条件〉
達成条件をもう一度述べます。

〈価値〉
価値をもう一度述べます。

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