IE対策その3.知識開発プレゼンテーション
知識開発プレゼンテーションは、「OWクイズ 2B-8」のように出された課題のトピックを生徒に解説するセクションです。キーポイントは評価表を頭に叩き込むこと。
評価表、プレゼン計画表、課題案はPADIのプロサイトからダウンロードできますので、それに沿って必要な要素を盛り込みながら作っていきます。
課題案は試験前に全て作っておくのが理想です。候補生同士で分担して作ってシェアするのもいいですね。(初めてのトピックを試験当日に突然作ろうとすると、時間も心の余裕もありません。)
プレダイブ・セーフティーチェックについてのトピックを例に見てみましょう。
イントロダクション
内容に入る前段階なので、簡単に話します。
以下の5つの要素が入って5点です。
〈コンタクトと価値〉
誰でもなじみ深く、価値に結びつけられる話題がいいですね。
~例~
車を運転する時、発進前にどんなことを確認しますか?安全運転のために、シートベルトやミラーなどを確認すると思います。ダイビングも同じで…(以下略)
〈キーポイント〉
学習目標を達成するために重要なことを、一言で言います。
~例~
安全にダイビングすること。
〈レベル〉
今のセクションの前後と結びつけます。
~例~
OWマニュアルの一章で、バディシステムについて学びました。ここでは、そのバディシステムでプレダイブ・セーフティーチェックを行うことで…(以下略)
〈応用〉
将来実際のファンダイビングで役立つ価値を話します。
~例~
いろいろなポイントでファンダイビングをする時も、毎回プレダイブ・セーフティーチェックをすることで…(以下略)
〈指示〉
マニュアルを開かせたり、線を引かせたり、読んでもらったりします。指示をイントロの最後に持ってくることで、内容に入る前の区切りになります。
~例~
それではOWマニュアルの〜ページを開いてください。
内容
より詳しく解説していきます。
〈学習目標〉
~例~
バディ同士でエントリー前にプレダイブ・セーフティーチェックをできるようになること。
〈実際の状況の例〉
実際にダイビングする時の状況を例に挙げて説明します。
~例~
どんな所で潜ってみたいですか?→沖縄
では沖縄でのボートダイビングを例に挙げましょう。ボートで目的のポイントに着きました。ボート上で器材を装着して、エントリー前にバディ同士プレダイブ・セーフティーチェックをします。
この後具体的にやり方を説明します。生徒さんを使ってシュミレーションすると、補助教材としてカウントされます。
〈地域の環境への応用〉
その地域の特徴に合わせた説明を加えます。
~例~
北海道の積丹には神威岬という潮流が速いポイントがあります。そこではドリフトダイビングといって、流れに乗りながらダイビングします。
ボートからエントリーしたらすぐに潜降開始できるように、マイナス浮力でエントリーするので、BCDに空気が入っていないことも確認しましょう。
また、ドリフトダイビングに必須であるシグナルチューブを持ったことも確認しましょう。
〈他の部分との関係〉
いつどこでどのようにこの知識を使うのか具体的に話します。
~例~
みなさんは明日のプールでの限定水域ダイブ2で実際に…(以下略)
〈継続教育〉
実際の状況の例や地域の環境への応用での話と関連したものがいいと思います。
~例~
ドリフトダイバーSP
〈器材〉
これも同様です。
~例~
シグナルチューブ(使い方も簡単に説明)
〈ツアー〉
これも同様です。
~例~
8月の神威岬ドリフトダイブツアー
まとめ
内容で話した学習目標、キーポイント、応用、継続教育、器材、ツアーについてもう一度おさらいします。詳しく説明はしません。
全体的な扱い
〈補助教材〉
そのトピックを説明するのに効果的なものを選びます。ここでは生徒さんを使いましたが、圧力の変化の説明にはペットボトルなどがいいですね。あとはダイビング器材やPADI教材も上手に使います。
〈声、ジェスチャー、マナー〉
メモを見るのは最小限にし、首尾一貫して生徒と交流します。一方的に話すのではなく、小まめに話しかけるようにしましょう。
その他
プレゼンの時は生徒が混乱しないように、順番通り話すのがいいと思います。トピックと関係無い話をすると減点されるので注意しましょう。
また、安全に欠いたり間違ったことを言うとトータルスコアが1点になってしまい、不合格になるので注意しましょう。
以上です。
トータルスコア3.5点以上で合格ですが、がんばって5点満点を目指しましょう!
人魚の水中動画を撮影しました
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